オーストラリアに留学する利点
オーストラリアは海外からの留学生に対して、質の高い教育と安全な環境を提供しています。オーストラリアでは1950年代から留学生を受け入れており、現在、年間69万人(2018年11月、延べ)がオーストラリアの教育機関でコースを受講しています。オーストラリアの人口はわずか2,400万人ですが、留学生の数はアメリカとイギリスに続き世界第3位です。また、留学先選択の重要な要素に基づき決定される世界学生都市ランキングTop 50(http://www.topuniversities.com/)の中に、オーストラリアの5都市(メルボルン - 3位、シドニー - 9位、ブリスベン - 21位、キャンベラ - 22位、アデレード - 41位、2018年)が選ばれています。
オーストラリアは留学生に対して幅広い選択肢を提供しています。留学生は1,100以上の教育機関、22,000以上のコースの中から選択することができます。
オーストラリアが留学生から好まれるのは以下のような理由によります。
質の高い教育制度
QS世界大学ランキング Top100 (イギリスの大学評価機関 Quacquarelli Symonds 社による大学ランキング: http://www.topuniversities.com/)の中にオーストラリアの大学7校(2019年版)がランクインしています(日本の大学は5校)。U21世界高等教育制度ランキング(世界16ヵ国の25大学による組織 Universitas 21によるランキング: http://www.universitas21.com/)によると、オーストラリアは第10位(2018年)にランキングされています(日本は第20位)。
学生ビザを取得してオーストラリアに留学する場合は、政府登録制度(CRICOS - Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)において認定された教育機関に入学し、同様にCRICOS認定を受けたコースを受講しなければなりません。つまり留学生が受ける教育は、CRICOSの定める高い認定基準を満たしていると言えます(政府登録制度と認定団体《CRICOS》参照)。
政府登録制度(CRICOS)以外にも各教育セクターごとに、教育の質を維持するための規制・監督組織が設けられています。
- 高等教育部門(Higher Education Sector)… Tertiary Education Quality and Standard Agency (TEQSA)
- 職業教育訓練部門(Vocational Education and Training《VET》Sector)… Australian Skills Quality Authority (ASQA)
留学生の権利を守る法律
オーストラリアには留学生の権利を保護するESOS法(The Education Services for Overseas Students Act)という法律があり、以下の事項を含む規定が定められています。
- コースに関する正確な情報を教育機関やその代理業者から入学前に受け取る権利
- 18歳未満の留学生の安全を確保するために宿泊施設、サポート、福利厚生に関する取り決め
- 提供されるサービス、料金、払戻しについての情報を規定した契約書へ署名することに関する決まり
- TPS(Tuition Protection Service)と呼ばれる学費保護サービス
また、オーストラリア政府から毎年2億豪ドル以上の奨学金が留学生に提供されています。
治安が良い
世界平和度指数(Global Peace Index, http://www.visionofhumanity.org/)で、オーストラリアは163ヵ国中第13位にランキングされています(2018年)。Global Peace Index とは、犯罪件数や政治的不安定さなどを含む23項目を分析し、数値化したものです。同指数で121位のアメリカや、57位のイギリスなどと比較しても、治安面においてはオーストラリアが優位です。ただし同指数で第9位の日本から渡航する訳ですから、安全面に関する注意を怠るべきではありません。
広大で豊かな自然環境
オーストラリアには数多くの国立公園が存在し、ユネスコ世界自然遺産に12地域、複合遺産として4地域が登録されています。
シドニーのような大きな都市の近郊にもボンダイ・ビーチやマンリー・ビーチといった美しいビーチを楽しむことができます。メルボルンから足をのばせば、グレートオーシャンロードを満喫でき、ブリスベンから北に走ればサンシャインコースト、南へ行けばゴールドコーストが広がり、ケアンズは世界最古の熱帯雨林と世界最大のグレートバリアリーフに囲まれています。
多文化・多民族国家
オーストラリアは世界約140か国からの移民を受け入れている多文化・多民族国家で、文化の多様性や社会的な洗練を尊重し、他国からの留学生に対して広い心で許容してくれます。多く教師が様々な国からの留学生を教えた経験を持つため、留学生はスムーズにクラスに溶け込むことができます。
またオーストラリアに居ながらにして、世界各国の人々と日常ベースで交流が持てることは、グローバルなビジネススキルを身に付けるのに非常に有利です。
就労も可能
オーストラリア政府の発行する学生ビザのもとでは、コース開講期間中は2週間に最大40時間までの就労が許可され、コースの休暇中は無制限に働くことができます。
生活費が比較的に高いことで知られるオーストラリアですが、その分平均所得も高く、2019年2月現在の最低賃金は、時給 $18.93 です。
ワーキングホリデー制度
日本とオーストラリアはワーキングホリデーの協定を結んでいます。自由度の高いこのビザ制度により、オーストラリア滞在中に、就学以外にも就職やボランティア体験、観光などを楽しむことが可能です。ワーキングホリデービザのもとでは、最大で17週間までの修学が許可されています。
日本との時差
オーストラリアには3つのタイム・ゾーンが存在し、州によって時間が異なる場合がありますが、日本との時差は2時間以内となります(オーストラリア基本情報《時差》参照)。それほど時間を気にすることなく日本に住む家族や友人と電話連絡が取れるのは大きな利点です。
また日豪間の飛行機での移動では、もちろん時差ボケの心配もいりません。