Commonwealth Bank 口座開設
コモンウェルス銀行は1911年に政府銀行として設立しましたが、1991年に民営化が始まり、1996年には政府保有の株式が放出され完全民営化されました。オーストラリア4大銀行の1つで、オーストラリア証券取引所(ASX)上場企業の中で時価総額が最大の会社です。
口座開設の方法は以下の2通りがあり、日本からでもオンラインで開設することができます。東京にも支店を持っていますが、残念ながら個人の口座開設等のサービスは行っていないようです。
- オンラインで開設
- 現地支店で開設
オンラインで口座開設
コモンウェルス銀行の口座は、日本を出国する前にコモンウェルス銀行公式サイト(英語)からオンラインで開設することができます。以下の手順に従えば15分程度で開設手続きを済ませることが可能です。
* オーストラリア国外からオンライン申請する場合は、入国予定日から3ヵ月以内でないと申請することができません。
Step 1
最初にCommonwealth Bank Moving to Australia ウェブサイトにアクセスします。画面上部左側にあるブルーの「Open a bank account」ボタンをクリックすると、小さなウインドウが表示され、「Smart Access account」、または「Student Smart Access account」のどちらかを選択するように促されます。
フルタイムで学校に通う予定の方は、「Student Smart Access account」側の「Open now」ボタンをクリックします。それ以外の方は「Smart Access account」側の「Open now」ボタンの方をクリックします。
ここでは「Smart Access account」を選択したことを想定して進めますが、「Student Smart Access account」を選んでも手順はほとんど一緒(質問事項が少ない)です。
Step 2
下のような画面が表示されますので、ブルーの「OK」ボタンをクリックし、オンライン申請をスタートします。
Step 3
スクロールダウンし次のような画面が表示されます。「Is this account for you or with someone else? (開設するのはあなたの個人名義の口座ですか、それとも共同名義の口座ですか?)」
個人の場合は「For me」を、誰かと共同の場合は「With someone else」をクリックします。
ここでは個人名義の口座を想定して進めます。
Step 4
スクロールダウンし次のような画面になります。「When do you think you'll arrive in Australia? (オーストラリア到着予定日は?)」の質問に答えてください。DD/MM/YYYY の形式で入力し、「OK」をクリックします。* 3ヵ月以内の日付でないとエラーとなり、受け付けられません。
Step 5
「Tell us about yourself.」で始まる下のような画面になります。以下の情報をパスポートの記載通りに入力してください。
Title: 称号/タイトルを「Mr」、「Ms」、「Mrs」、「Miss」、「Dr」、「Prof」から選択します。
First name: 名前
Middle name: ミドルネームがある場合は入力
Last name: 苗字(姓)
「OK」をクリックします。
Step 6
「What's your...」で始まる下のような画面になります。
Preferred language: 言語 * 選択肢に日本語が無いので、「Other」を選択するか、「English」としてもよいと思われます(ここで選択した言語でのサービスを受けられるかどうかは不明)。
Email address: メールアドレス
Country code and mobile number: 携帯番号(国番号から)
「OK」をクリックします。
Step 7
「date of birth(生年月日)」を DD/MM/YYYY の形式で入力してください。
「OK」をクリックします。
Step 8
「Street, Town/City, Post code/ZIP code」
現住所を英語式で入力し、国名をリストから選択してください。
「OK」をクリックします。
Step 9
「Choose a branch... (支店の選択)」
本人確認の手続きを行う支店を地図から選択してください。
「OK」をクリックします。
Step 10
「What type of visa do you have? (ビザの種類は?)」
リストから選択してください。
- Permanent Resident(永住ビザ)
- 457 VISA(就労ビザ)
- Working Holiday Maker(ワーキングホリデービザ)
- International Student(学生ビザ)
- Temporary Business Visa(ビジネスビザ<457以外>)
- Other(その他)
- Significant Investor VISA(高額投資家ビザ)
- Family Visa(家族ビザ)
「OK」をクリックします。
Step 11
「Now tell us about your work (職業は?)」
まず「Job Category(業種)」リストの中から選択し、次に「Job title(職種)」リストから選択してください。(かなり細かく分類されていますが、この質問はマーケティング目的だと思われます。)
「OK」をクリックします。
Step 12
「How much will you earn each year (予定年収は?)」
リストから選択してください(マーケティング目的の質問だと思われます。)
「OK」をクリックします。
Step 13
「Create your NetBank password (インターネットバンキングのパスワードを設定してください)」
Password: 新規パスワードを入力
Confirm password: 確認のためもう一度入力
* パスワードは8~16文字で、アルファベットに少なくとも1つの数字を組み合わせてください。名前や誕生日の使用は避けてください。
「OK」をクリックします。
Step 14
「Things you should know. (知っておくべきこと)」
「Smart Access」口座を開設することにより、
- 「Financial Services Guide(金融サービスガイド)」と「Transaction, Savings and Investment Accounts Terms & Conditions(各種口座の規約と条件)」をダウンロードすることに同意し、内容を承諾したものとみなされます。
- 銀行はエージェント等の機関に仲介料を支払うことがあることを承認したものとみなされます。
- 「Debit MasterCard(デビットカード機能付きキャッシュカード)」の発行を合わせて申請することになります。
* 別名を使っている場合には、銀行に知らせる法的義務があります。
問題がなければ、「OK」をクリックし、申請完了です。
Step 15
開設された口座の詳細と次のステップについての手順は、メール(英語)にて通知されます。この時点で口座への送金が可能になります。 キャッシュカードは、指定した支店での受け取ることができます。
オーストラリア到着後にはパスポートを持参のうえ、指定した支店で本人確認の手続きをします。本人確認後に口座からの引き出しができるようになり、インターネットバンキングも利用できるようになります。キャッシュカードを受け取ったら、暗証番号(PIN)の登録、およびアクティベートをしてもらいましょう(新規キャッシュカードは、アクティベートをしないと使用できません)。
現地到着後に口座開設
この方法が最も一般的です。英語に自信のない場合は、ホストファミリーや語学学校で知り合った友達などに付き添ってもらって手続きを行うケースもあります。現地の支店で口座開設の手続きをする場合、以下が必要となります。
- パスポート(入国後6週間以内であればパスポートのみで本人確認が可能)
- 電話番号/メールアドレス(後でインターネットバンキングで変更可能)
- 住所(後でインターネットバンキングで変更可能)
口座開設手続き
新規に口座を開設する場合、以下のような手続きが行われます。所要時間は40~60分程度で、予約が必要な場合もあります。
- まずは新規で口座開設(open a new bank account)をしたい旨とビザの種類を伝えます。
- 本人確認書類の提出が求められます(入国後6週間以内であればパスポートのみで本人確認が可能)。
- 普通預金口座(Everyday banking account / transaction account)の説明をしてもらいます。その際に、口座維持手数料(Monthly account service fee)がかかるのかどうかも案内されます。
- オンライン預金口座や積立口座などの開設を希望するかどうかを聞かれます。
- スーパーアニュエーション(Superannuation)口座を開くかどうかを聞かれることもあります。
- インターネットバンキングの基本的な機能についても説明されます。
- 電話番号、メールアドレス、住所を登録します(後でインターネットバンキングで変更可能)。
- タックスファイルナンバーを持っている場合は口座に登録します(後でインターネットバンキングで登録可能)。
- キャッシュカードの送付先を決めます。1週間程度かかりますので、住所が不確かな場合は支店での受け取りをお勧めします。キャッシュカードが手元に届く前に引き出しが必要な場合は、パスポートを見せれば支店の窓口で引き出しができます。受け取ったカードは支店にて暗証番号(PIN)を登録する必要があります。またカード使用前にアクティベートをする必要がありますが、支店かインターネットバンキング、電話ですることができます。
口座の種類
Smart Access
コモンウェルス銀行の普通預金口座(Everyday Banking Account)は、「Smart Access Account」 と呼ばれます。通常は月$4の口座維持手数料がかかるのですが、21歳未満の方やフルタイムの学生、毎月$2,000以上の入金がある方は口座維持手数料が無料となります。手数料に関しては支店の裁量で無料になることがありますので、支店にて直接ご確認ください。
この口座だけ作っておけばひと通りのことができますが、口座開設の際、銀行スタッフから他の口座開設も進められるケースが多いようです。入金する金額や仕事をする予定の有無にもよりますが、概ね以下の口座を進められます。
NetBank Saver
日本と違いオーストラリアは今でも高金利を維持しています。「Smart Access Account」には利息が付きませんので、日々の出し入れに必要な分以外は利息の付く口座に移せたら便利です。そのような目的で利用されるのが 「NetBank Saver Account」と呼ばれる口座です。「Smart Access Account」とリンクされ、口座維持手数料はかからず、最小預金額の制限もありません。定期預金(Term Deposit)ほどの利息は付きませんが、期限的制約がないのが利点です。
GoalSaver
「NetBank Saver Account」に似ていますが、こちらは積立口座です。「NetBank Saver」より高金利ですが、月々$200以上の入金をする必要があります。また、2回以上引き落としのあった月は利息が付かないといった制約もあります。こちらも「Smart Access Account」とリンクされ、口座維持手数料はかからず、最小預金額の制限もありません(高金利が適用されるのは預金額が$100,000までです)。ある程度の預金額がある方には NetBank Saver と共に開設しておくことをお勧めしますが、多くの口座を管理するのは煩わしいという方は、上の2つの口座だけでも良いでしょう。
Essential Super
こちらの口座は一般的な銀行口座とは性格の異なるものです。オーストラリアでは個人が年金口座を管理するのですが、これはその年金(Superannuation)のための口座です。ワーキングホリデーや留学生であってもオーストラリアで仕事をすると、会社から給料とともに一定割合の年金が支給されます。ただし、年金ですので一定の年齢になるか、永久的にオーストラリアから出国するまでは引き出すことができません。働き始めるときに、会社からスーパーアニュエーション口座の有無を聞かれます。もし無い場合には、会社側が提示した機関のスーパーアニュエーション口座が開かれ、そこに年金が支給されることになります。1つの銀行で口座をまとめておくと管理が容易ですので、働く予定のある方は合わせて開設することをお勧めします。
働き始めるときに会社に伝える銀行口座
- 給料振込用の口座は、普通預金口座「Smart Access Account」
- スーパーアニュエーション口座は、「Essential Super」
* 給料振込用口座として誤って「Essential Super(年金口座)」を指定してしまうと、給料は振り込まれますが引き出しができなくなります。
インターネットバンキング
オーストラリアでは若い人はもちろん、年配の方まで多くの人がインターネットバンキングを利用しています。公共料金の支払いや、銀行振り込み、自分の口座間の資金移動、海外送金、登録情報の変更などが可能で非常に便利です。Commonwealth銀行のインターネットバンキング「NetBank」は、セキュリティー面がしっかりしているのはもちろん、直観的で使いやすく、4大銀行の中でも最も評判が良いようです。スマホアプリも是非使ってみてください。
下の動画リンクは、インターネットバンキングの「How to」動画です。すべて英語ですが、基本操作が分からない時などは役に立つと思います。
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