ホテルのレストランでの仕事
オーストラリアのホテルは大きく分けて、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの都市部にあるビジネスホテル、シティーホテルと呼ばれるもの、ケアンズ、ゴールドコースト、エアーズロックなどの観光地にあるリゾートホテルと呼ばれるものと2つに分かれます。
ワーキングホリデーの人たちが採用されるホテルでの職種はハウスキーパー、ショップ、レストランと様々です。ホテルの仕事は比較的高い英語力が要求されますが、職種によって要求度は異なり、お客様と接する機会の多い職種ほど高い英語力が必要とされます。英語力によって配属される場所が決まると言っても過言ではありません。
ハウスキーパーの仕事はお客様がチェックアウトされた後に部屋の掃除、シャンプー、石鹸などのホテルアメニティーの補充・交換、ベッドメイキングを次のお客様がチェックインされるまでに行う仕事で、時間は午前10時から午後2時まで(ホテルによって異なります)の昼間の仕事です。お客様と接する機会が少ないので、ホテルの職種中では英語力の要求度は一般的にはそれほど高くはありません。
ショップの仕事はホテルによって異なりますが、都市部であれば24時間営業、リゾートホテルでは午前9時から午後8時までが一般的です。また販売するものもホテルによって異なります。お客様と直接接する仕事ですのでそれなりの英語力が要求されますが、ショップに来るお客様は買うものが既に決まっている方が多く、使う英語はわりと限定的なものです。
レストランの仕事は、朝食、昼食、夕食と働く時間が異なり、お客様に提供するメニューも異なります。職種は、厨房の仕事とホールの仕事に大別されます。調理師以外の厨房のスタッフはキッチンハンドとも呼ばれています。キッチンハンドの仕事は一般的にはそれほど高い英語力は要求されません。仕事内容は皿洗いや野菜を洗ったり、掃除やシェフのアシストなどです。ホールの仕事はフード&ビバレッジ(F&B)アテンダントとも呼ばれています。お客様に料理の内容を聞かれたり、オーダーを聞いたりと上級レベルの英語力が要求される仕事です。
以下に体験談を書いていただいたレイコさんの場合は、レストランのホールの仕事に応募した際、即採用、即トレーニングだったそうです。過去の経歴もさることながら、高い英語力が役立ったようです。実のところは、オーストラリアでの就職活動で英語が話せることは武器にはなりません。英語が話せてその上で日本語も話せるということが武器になり得るのです。
レイコさんの体験談
私は Pullman Cairns International という五つ星ホテルのレストラン「Coco’s」でウエイトレスをしています。
この仕事を見つけるきっかけは、ブランド靴のお店で働いていた際に接客したお客様の紹介でした。(この靴屋さんは、オーキッドプラザの掲示板の張り紙を見てレジュメを持って行きました。
業務内容は、お客様のお出迎え、メニューの説明、オーダーを取る、配膳、片付け、コーヒーやカクテルの準備、など一般的なレストラン業務と同じです。お客様は半分以上がオーストラリア人のお客様でシーズンになると日本や中国、フランス、スペイン、ドイツなど様々な国からのお客様がお見えになります。フロントも含めホテルで働いているスタッフに日本人が少ないため、時々お客様対応の通訳のためにフロントやツアーデスクなどに呼ばれることもあります。
初めの頃は、オーストラリア英語に慣れておらず幾つかの単語の発音で理解できないこともありましたが、わからない単語は周りのスタッフに聞いて教えてもらいました。
メニューの説明には苦労しました。聞いたこともない食材やスパイス、調理方法の名前を理解するのが難しかったので、英語のレシピを見て料理用語を自宅で勉強したりもしました。
ワーホリビザで働いているスタッフもほどんどいないので、6か月以上同じ職種で働ける許可をイミグレに申請するのも私がホテルで初めてのスタッフだったので自分で全部調べて申請しないといけない、という事もありました。
大変大変と書いてきましたが、ローカルのオーストラリア人にまじって働けるので日本ではできない貴重な経験ができます。サービスに満足してもらえれば、Tipをもらえたりするでやる気につながりますね。
レイコさんの英語勉強法
中学生の頃から、英語は大好きでしたが成績が良かった訳ではありませんでした。高校生時代に友人に勧められたBackstreet Boysのアルバムを聴いて洋楽に興味を持ったのがきっかけで、たくさんの英語の音楽を毎日聞いていました。歌詞を見ながら本当にそう言っているのか??歌えるようになるまで何回も何回も聴きまくりました。おかげでリスニング力とスピーキング力が格段に良くなりました。
他にも、できるだけ経済的な勉強法としてNHKのラジオニュースを聞いたり、英語講座を聞いたり、耳からのインプットを中心に勉強。週一回の英会話教室では話す練習。
そして進学先は大学、短大、専門学校と検討した結果、一番英語の会話(実践)のカリキュラムの豊富な英語の専門学校に通いました。その時利用した「Waddaya say?」という教科書を利用した授業のおかげで留学せずともかなりアメリカ英語が流暢に話せるようになりました。
その頃にはiPodも流行り始めていたので、PodcastでBBCなどの英語のニュースを聞いたり、歌詞をiPodに入れて音楽を聴きながら歌詞を確認したりまさに英語漬けでした。 専門学校を出る頃にはペラペラに英語が話せるようになっていたので、職場でも帰国子女ですか?と聞かれることもしばしば、しかしペラペラ話せても海外で生活をしたことがなかったので自分の英語に自信がありませんでした。
自分の英語が本当に本場で通用するのか試してみたくて応募したアメリカのDisneyで働くチャンスをゲットした際は本当に嬉しかったし、そこでの13か月の経験が自分の英語力への自信になりました。
機会に恵まれて、海外で英語を勉強できることのメリットはいろんな国の人の訛りを聞けることで英語の幅が広がることと、日本では得にくい話す機会が豊富にあることだと思います。
自分のゴールはどこにあるのか、そのゴールを達成するために何が足りていないのか、熟考を重ね、行動し、試してみることで、英語力は向上しやすくなると思います。
有給 ホテル・インターンシップ・プログラム
オーストラリアのホテルで働いてみたいという方におすすめなのが、ホテル・インターンシップ・プログラムです。経験者はもちろん、ホテルで働いた経験のない方でもご参加いただけます。インターンシップとは言っても給料が発生する有給のインターンシップ・プログラムですので、その間の生活費を十分まかなうことができます。英語コースと組み合わされたプログラムですので、英語力に自信のない方でも、インターンシップ開始までに十分な英語力を身につけた上で、オーストラリアの4つ星、5つ星ホテル/リゾートで就業経験を積むことができ、実践的な英語力を高めることができます。職種は英語力により異なりますが、ハウスキーピング、ランドリー、PAスタッフ、キッチンハンド、シェフ、F&Bアテンダント、メンテナンスなどです。
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