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IELTS(アイエルツ)

IELTS試験

IELTSとは

IELTSは International English Language Testing System の略で、ノンネイティブの英語力を測るための国際的に標準化された英語検定です。British Council、IDP(IELTS Australia)、Cambridge English Language Assessment により共同運営されています。

British Council Logo
IDP Logo
Cambridge English Language Assessment Logo

 

IELTSはイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アイルランドのほとんどの教育機関に認知され、アメリカでは3,000以上の教育機関で受け入れられています。その他、政府や民間の期間など全世界135ヵ国で9,000以上の組織に認められた英語検定です。受験者数は年々増加しており、年間受験者数は全世界で270万人以上(2015年)、認知が若干遅れている日本でも31,000人(2014年)に達しています。

 

IELTSのスコアは教育機関の入学条件、移住/ビザ発給条件、採用基準、職業登録条件、トレーニングコース参加条件などに公式に利用されています。 

試験問題は、受験者の国籍や背景、性別、ライフスタイル、地域により偏りが出ないよう、公平さを保つための広範囲な調査のもと国際的な専門家チームにより考案されています。

IELTS logo

IELTS試験フォーマットとスコア

IELTSでは3時間の間にリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能が評価されます。2種類の試験フォーマットがあり、目的に応じてアカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールのどちらかを選択します。 どちらのフォーマットが受け入れられるかは、各組織によって異なります。場合によっては両方のフォーマットが受け入れられることもあります。必ず出願先に事前に確認するようにしましょう。

 

IELTS アカデミック

大学や大学院等の高等教育機関への入学を目指す場合や、医師、看護師などの専門職の登録申請などの要件として、アカデミック・モジュールのスコアが求められます。

 

IELTS ジェネラルトレーニング

一般的に、学位取得コース以外の職業訓練学校などの教育機関への入学を目指す場合や、永住権取得等のビザ発給要件を満たすためにジェネラルトレーニング・モジュールのスコアが適用されます。

 

IELTS試験内容

リスニング(アカデミック/ジェネラルトレーニング共通)

時間: 30分 / 問題: 40問

ネイティブスピーカーによるモノローグと会話からなる4つのセクションにより構成されます。 

Section 1

2人の日常会話(例: アコモデーション・エージェントでのやりとり など)

Section 2

日常的な話題のモノローグ(例: 地域の施設に関する話 など)

Section 3

教育や訓練に関する4人以内の会話(例: 大学のキャンパスツアーや課題についての話し合い など)

Section 4

アカデミックな話題のモノローグ(例: 大学の講義について など)

リーディング

時間: 60分 / 問題: 40問

アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールにより問題が異なります。

アカデミックの問題

  • 3つの長文セクションで構成
  • 内容は説明的なもの、事実に基づくもの、推論的なもの、分析的なものなど
  • 書籍、専門誌、雑誌、新聞などから原文のまま出題
  • 図形やグラフ、イラストなど非言語的な題材を含む

ジェネラルトレーニングの問題

  • 3つの文章セクションで構成
    • Section 1: 事実を述べた2,3の文
    • Section 2: 仕事関係の事実を述べた2つの短文
    • Section 3: 一般的関心事に関する長文
  • 会社のハンドブック、公式文書、書籍、新聞などから原文のまま出題 

ライティング

時間: 60分

アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールにより問題が異なります。

アカデミックの問題

Task 1: 与えられた表、グラフ、チャート、図形などについての概説、記述、解説(150 words 以上)

Task 2: 小論文(250 words 以上)

ジェネラルトレーニングの問題

Task 1: あるシチュエーションのもとでの問い合わせの手紙や状況を説明する手紙(150 words 以上)

Task 2: 小論文(250 words 以上)

スピーキング(アカデミック/ジェネラルトレーニング共通)

時間: 11~14分

試験官との対面インタビュー形式

Part 1

受験者本人の家や家族、仕事、学校、趣味などに関する一般的な質問(4, 5分)

Part 2

渡されたカードに書かれたトッピックについて話す。1分間の準備時間が与えられ、2分以内のスピーチ後に試験官から1つ2つの質問をされる。

Part 3

Part 2に関連する追加質問(4, 5分)

9つのバンドスコア

受験者に対してリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのそれぞれに1~9のスコアが付けられます。それらの平均点をOverall Band Scoreと呼び、英語の総合力の指標とされます。

Band 9

エキスパートユーザー(Expert user)

十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。

Band 8 

非常に優秀なユーザー(Very good user) 

時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。慣れない 状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に、うまく対応できる。

Band 7

優秀なユーザー(Good user)

時折、不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を 有している。複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。

Band 6

有能なユーザー(Competent user)

不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して効果的に英語を駆使する能力を有している。 特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。

Band 5

中程度のユーザー(Modest user)

部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。ただし、 多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニケーションを行うことができる。

Band 4

限定的ユーザー(Limited user)

慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。

Band 3

非常に限定的なユーザー(Extremely limited user)

非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションが頻繁に途絶える。

Band 2

一時的なユーザー(Intermittent user)

確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を 単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。英語による会話、および文章を理解するのに非常に苦労する。

Band 1

非ユーザー(Non-user)

いくつかの単語を羅列して用いることしかできず、基本的に英語を使用する能力を有していない。

Band 0

未受験(Did not attempt the test)

評価可能な情報なし

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